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裁判官の自由心証主義という独断と偏見で真実をねじ曲げられる怖さ

2015.12.13(14:00) 2

「農業水路の解体、長さ約24.2m 幅約3m 深さ約1.4m、体積約41tのコンクリ-ト壁を解体して撤去する。撤去後の溝に土を入れて更地にした。作業終了後は重機を元の定位置に戻す。」この一連の工程を1時間30分~2時間30分で完了するとは常識では考えられない。
原告敗訴にする為の常識を無視した結果である。

二審では、原告敗訴の判決が先にありきから文章が組み立てられていると考察でき、客観的証拠を完全に無視して判決を書いた結果、論理的矛盾、整合性もなくひたすら原告敗訴に判決がかたむいています。
最高裁では事実関係の調べや認定、証拠調べをしない法律審であるとの理由から、この様な論理的整合性の無い判決をも民事訴訟法318条1項をもって上告不受理にするのです。

大阪高等裁判所第11民事部
裁判長裁判官 林  圭介
裁判官    杉江 佳治
裁判官    久末 裕子

判決
主文
1(1)・・・敗訴部分をいずれも取り消す
 (2)・・・一審原告の請求をいずれも却下する。
2     一審原告の本件控訴を却下する
3 訴訟費用は、第1、第2審とも。一審原告の負担とする

即ち、本件の判決を要約すると全面原告敗訴と言う事になります。

二審がどのように真実をねじ曲げて判決を書いたのか検証してみます。
第3 当裁判所の判断
1 当裁判所は、一審原告の一審被告らに対する請求は、いずれも理由がないから棄却すべきであると判断する。その理由は以下のとおりである。
2 認定事実・・・・。
等々数多くの認定理由を記述していますが、それらを解析することで如何に片寄った判決を導き出したかが考察できます。色々と肉付けをした判決文をそぎ落として、重要事項部分の検証をしてみます。
重要論点は、農業用水路撤去工事時の、被害発生有無です
1、不変の事実
1) 作業時間
自治会との取り決めで朝8時30分から17時30分までの昼休み1時間を除く1日8時間の作業時間で、日曜日は休業としていた。
2) 撤去農業水路の規模
地積測量図で撤去農業水路長さは約24.2mと確認できる。

地籍測量図
農業用水路位置

水路幅、深さ、各部の寸法は(甲85号証)の写真を見れば確認できる。
甲第85号証

以上をふまえて計算(甲86号証)で求めたのがコンクリ-ト体積約41tである。
IMG_20151212_0006甲68号計算式

裁判所認定図面は家屋調査平面図1/500の縮尺図である。(丙第1号証の1)
家屋調査平面図をよく見ると意図的に家屋を西側に寄せているので、家屋が買収線にかかっている
甲第1号証の1


2、裁判所の認定部分
1)「本件水路の長さが10数メ-トルにすぎず、規模もそれほど大きくないこと」と家屋調査平面図で認定している。
※「10数メ-トルにすぎず」とは具体的に幾らなのだろうか。
興味あるサイトを見つけました。
日本の標準「数メ-トルの実態」
一般的に幾らを数メ-トルというのを、どのくらいの長さをイメ-ジするのか、1から9までの選択枝からえらぶとしたらというものである。投票数62票の内5メ-トルが24票、3メ-トルが19票の結果であった。このように数メ-トル異なれば体積も相当変わる。数字のマジックをつかいながら「規模もそれほど大きくない」と結論付けています。

2) 「第4期の平成15年11月から平成16年9月までの工事(以下「対岸工事」という)が本件建物から○○川を挟んだ対岸において行われたところ、一審原告は、対岸工事により本件建物の外壁にひび割れ等が生じたと主張して・・・一審被告姫路市は、本件建物が掘削位置から約15m離れている等の理由を根拠として、振動の影響は考えられないと主張していた。」
被告は「平成21年12月16日は終日現場に立ち会っていたところ、本件建物に振動を与えないように配慮して本件撤去工事をしたとしていること、その前堤として、前記認定事実のとおり、一審原告と一審被告姫路市とは、平成15年11月から平成16年9月までの間に実施された対岸工事のころから、本件建物への対岸工事の振動の影響について主張が対立していたことを併せ考慮すると、一審原告の上記主張は採用できないと言うべきである。」と否認している
被告の供述「振動を与えないように配慮して」と被告の一方的な主張を採用していますが、被告が「配慮しなかった」と供述するわけがない。
原告が平成15年4期に撮影した写真を見れば、○○川を挟んだ対岸ではなく、○○川その物を原告家屋の近辺で掘削しているのがわかります。
  平成15年~16面の工事
      

3)『一審被告○○建設は午前9時から本件撤去工事を開始したが、一審被告○○は、工事終了の午後4時半頃までの間、立ち会っていた。同日の工事日報(丙8)における作業内容は、「構造物取り壊し工(人力)、構造物撤去、仮設道設置、切土整形」と記載され、「重機・車両」欄には・・・』と認定している

4)平成21年12月16日の作業時間は午前中3時間、午後の作業は3時間30分の合計6時間30と認定している。

5)「本件撤去工事は、まず、農業用水路のうち撤去部分である本件水路の東側の縁の両側をハンドブレ-カ-を使用して取り壊す方法によりおこなわれ、片側1名ずつ2名が作業により午後2時ないし3時ごろまでの時間を要した。なお、前記事実記載のとおり、同日午前9時46分の振動加速度レベルの数値は46dB、同日午前10時2分の同数値は44dBであり、いずれも75dB以下であった。」と認定している

6)「午後2時ないし、3時ごろまで」とハンドブレ-カの縁切り作業を4時間から5時間を要したと認定している
当日の全作業時間は6時間30分であるなら、(縁切り作業中は他の作業はできない)4時間あるいは5時間の縁切り作業時間を差し引くと1時間30分~2時間30分で全ての工事を終了させたことになる。
「長さ約24.2m 幅約3m 深さ約1.4m、体積約41tのコンクリ-ト壁を解体して撤去する。撤去後の溝に土を入れて更地にした。作業終了後は重機を元の位置に戻す」一連の工程を上記時間内で被告供述の作業方法で完了するとは常識では考えられない
二審は、突貫工事或は一審被告の供述した作業方法が虚偽という事を証明したに過ぎない

7)振動調査は午前中のハンドブレ-カ-の使用時に調査して、突貫工事と推測される重機使用時では調査はしていない、意図的に振動の少ない時間帯に調査したと考察されるが「本件水路の取り壊し作業及びコンクリ-トの剥離作業が、本件建物にクラック等の損傷を生じさせるほどの振動を伴う内容の作業であったとは認められないというべきである。」判決を原告敗訴と組み立てる為の認定、一般常識では手作業より重機械使用時のほうが振動被害は遥かに大きいが手作業時の振動調査数値44dBと46dBで75dB以下であると認定している
  ハンドブレ-カ
  取り壊し状況
  埋め戻し状況 (2)


3年の期間をついやして、審理された内容、原告順備書面には、一切触れられずに、相手被告の捏造した証拠、虚偽の証言を反論立証したにも関わらず、証拠として採用しています。
事実を積み重ねて真実を導く、真実をねじ曲げて判決を書いても事実は変わることはない。
「裁判官は自己の良心に従って公平無私に裁判を行い、憲法と法律だけに拘束されること(憲法76条3項)」を粛々と実行していただきたい

二審判決文を引続き次回も取り上げます。

次回に載せる一部を紹介します。
「○○は、上記4時56分ごろのメ-ル送信時には本件建物内におり、このときにはまだ工事の音がしていたと証言するが、冬至直前である12月16日の上記時間帯であれば、外は既に暗くなっていたとみられ、一審被告○○の供述どおり、本件撤去工事は午後4時半頃に終了していたものと認められるから、○○の上記証言は採用できない。」と否認している。

閲覧されている貴方、12月16日の午後4時半頃に外を見て下さい。
工事ができないほどの暗さですか。

公共工事現場で働いている貴方、
全ての公共工事の現場では暗くなると作業を止めるのでしょうか。
裁判官は暗くなると作業は不可能だとの認識をもっているのです。
世の中の労働者が暗くなっても汗水たらして働いている状況を知らないのでしょう。


裁判官の心証主義とは、この様にして原告敗訴の筋書を構築していくのです。


以下は次週に続きます

今回の教訓
1)写真は撮りためておく事。

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不公正な裁判。理不尽な行政と其れを取り巻く鑑定人達


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